今回は日産GT-Rのトラックエディション engineered by nismoをご紹介致します。
GT-Rのトップグレードは言わずもがなの『Nismo』ではあるが、この『トラックエディション engineered by nismo』は、
『Nismo』に次ぐナンバー2のグレード。この『トラックエディション engineered by nismo』は端的に言えば、
外装はスタンダードなグレードと同じだが中身はほぼNismoと言って差し支えない内容となっている。
グレード名に「トラックエディション」とある様に走行性能に対して重きを置いたグレードである。
『ピュアエディション』『ブラックエディション』『プレミアムエディション』の3グレードは、
もちろんGT-Rらしい優れた走行性能を残しつつも普段使いするユーザーにもフレンドリーな快適性能に振ったもの。
このトラックエディション engineered by nismoはまず特筆すべき点がボディにパネルボンドを使用し組み立てられている点だ。これはスポット溶接と比べて面での接着が出来るため従来のスポット溶接よりも捻じれ剛性に強く、
溶接と違い、金属に熱を加えて溶かすわけではないので錆を呼ぶ心配が少ないのがパネルボンドのメリット。
これはNismoとこのトラックエディション engineered by nismoしか採用されていない工法である。
その固められたボディに組み合わされる足回りはビルシュタイン製のダンパー。ピュア/ブラック/プレミアム・エディションも、
ビルシュタイン製のダンパーが組み合わされるが、それらよりも伸び縮み共に減衰力を高め、組み合わされるスプリングや、
アンチロールバーもダンパー特性に合わせ強化されたものがトラックエディション engineered by nismoにはセットされている。
またトラックエディション engineered by nismoにはフロントフェンダーが専用のワイドなものに変更されており、
それに伴いフロントホイールにはピュア/ブラック/プレミアム・エディションよりも幅広い、
20インチ×10Jの幅広いものが装備されている。尚、ホイールはレイズ社製のものである。
そしてエンジン面では専用のターボチャージャーの採用で570ps/6800rpm、65.0kgm/3300-5800rpmを誇る。
ここに関してはNismoと違い、低回転域でのレスポンスに優れたターボチャージャーが組み合わされることで、
低回転域では鋭い立ち上がりが加味され、下から上まで淀みなくパワーを絞り出せるスペックに仕上がっている。
また内外装のピュア/ブラック/プレミアム・エディションとの変更点として、レカロ社製のセミバケットシートや、
カーボン製のリアスポイラーなどが採用され「分かる人は分かる」という玄人志向なGT-Rとなっている。
今回は有償オプションカラーである『アルティメイトメタルシルバー』に「STEALTH<ステルス>」でコーディネート。
眩いシルバーの色味が少しだけ抑えられていて渋いシルバーという言葉がぴったりな仕上がりとなりました。
言葉では想像し難いですが、アルマイトのシルバーのような光沢があるようでない不思議な感じと言いましょうか。
このようにオリジナルペイントが光沢のカラーにもステルスを施工することで個性的な雰囲気にも仕上げることが可能ですので、
「オリジナルペイントに飽きた！」と感じる方にもステルスを施工するのは非常にオススメ。
また維持や管理、手入れが面倒なサテンやマットペイントのクルマにもステルスは最適です。
