マクラーレン・750Sスパイダー

今回はマクラーレン・750Sスパイダーをご紹介致します。

マクラーレン・720Sの後継モデルとして発表されたのがこの750S。外観こそ720Sと比べ大きな変化は無いように見えるが、
実のところ、720Sと比較すると約30%ほどの構成パーツが再設計されてバージョンアップを達成している。

そう書くとどのようにアップしているのか分かりづらいが、バージョンアップの結果としてダウンフォース量は15%アップ、
エンジンは3.8L V8ツインターボから4.0Lへ排気量アップと共に最大馬力は720ps(7,250rpm)から750ps(7,500rpm)へ、
最大トルクは78.5kgf・m(5,500rpm)から81.6kgf・m(5,500rpm)と全体的にパワーアップしている。

またバージョンアップはエンジンスペックだけでなく前後の足回りの味付けも変更されており、
720Sは数あるスーパーカーの中でも元々乗り心地の良いクルマではあるが、それよりももっと洗練されたのが印象的。
具体的には720Sではサスペンションがデュアルレートスプリング(巻きの途中でピッチが変化しているスプリングのこと)、
それに対して750Sではスプリングはシングルレートスプリング(巻きピッチの変化がないスプリング)に変更されており、
尚且つ、スプリングレート自体も前後とも2~3%程減らすことで乗り心地のアタリを柔らかくするだけでなく、
ピッチング/ロール(前後/左右の沈み込み)を少しだけ多くすることでクルマの動きを分かりやすくさせ、
結果的に操縦安定性は残しつつもコントロールの幅を持たせている様に感じる。
また720Sよりも750Sはトレッドを6mm広げたことも一つの要因として街乗りはソフトになりつつ、
愉しくクルマをコントロールできるような仕上がりとなっている。

また最高速度は720Sの341Km/hから332Km/hへ低下したものの、ファイナルギアの減速比を15%ローギアード化することで、
加速力は断然鋭くなっているのも注目ポイント。30psアップも手伝ってより「速いクルマ」に仕上がっている。

今回はボディの塗装ヵ所の全面にプロテクションフィルムを施工させて頂きました。

また施工させて頂いたおクルマは「MSO(マクラーレンスペシャルオペレーションズ)」と呼ばれる、
マクラーレン社内の特別なビスポーク(オーダーメイド)部門での制作時のオーダー可能な、
「ボレアリス」という一見ブラックに見えてよく見るとパープルメタリックになる特別なカラーで塗装されています。

マクラーレンのMSOカラーやポルシェのPTSカラーなどそういった特別なカラーで、
おクルマをオーダーされた方は特にXPELのペイントプロテクションフィルムでオリジナル塗装を守るのをお勧め致します。

よろしくお願いいたします。